私だけの守り神

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。このブログは、2020年から書籍とリンクしてスタートさせる、youtube「神社探究Tube」の素材ブログです。このブログを発展させ、「神社探究Tube」では、さらに詳しくお伝えしていきます。2020年4月スタート予定。

大地が揺れる 龍の都へ

最近の天変地異は、なにか連続している感じがします。

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台風が異常な進路をとり(それは、科学的には高気圧の影響ですが・・)近畿地方を通り過ぎて(神戸、つまり神の戸を押し開き)、北海道へ向かった・・・きっと繋がりがあるのではと感じます。

 

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続発する天変地異、しかしこれは最近のことだけではなく、古代からずっと続いている日本列島の宿命なのです。そしてそれが

 

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龍(おろち)に繋がることは、神話や民話で、古代の人々が口から口へと語り伝えてきたことからわかります。

 

ですから、巨大トラフ地震も、残念ながら迫ってきていると私は感じています。歴史は繰り返すからです。

 

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ちなみに代表的な日本の神話である古事記は、火山活動や天変地異から読み解けるという新説があります。

 

人型の神々をファンタジックで楽しいのですが、そういう人間のような(人型)神々が活躍する神話は、ファンタジーと考え、

 

地震や火山の爆発、台風や大雨、雷などの自然現象が、昔も今も神(カミ)だと捉えるのが本当の姿だと私は考えています。

 

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これを乗り越えて、これを鎮めて、古代から人々は生活してきました。その乗り換える、鎮める場所が神社だったのです。

 

神社で開運や邪(よこしま)な願いを願うのではなく、乗り越え、鎮める(国土の安寧を願う)べきだと私は思います。

 

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だからこそ、龍(おろち)のことを知るべきなのです。

 

龍の都へ 京都ツアー

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暴れる風神 龍の都へ

暴風台風が過ぎ去りました。まさに風神さま大暴れといった状況です。風神さまといえば、雷神さまとセットでよく知られています。なんか、風神雷神図屏風の彼ら、楽しそうですね。

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ちなみに、この風神さま、風を支配する神で、シナツヒコノカミ(志那都比古神)、シナツヒコノカミの「シ」は風や息のことを表し、「ナ」は~のを表し、「ツ」は、場所を表します。

つまり、風が吹き荒れる場所を意味するのです。

この風の神がさらに暴風化すると、嵐の神となります。そう、あの有名な神ですね。その神とは、

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スサノヲノミコト、「スサ」は荒ぶる様子を表し、まさに荒ぶる暴風です。

ちなみに、風の神を祀る神社で全国的に有名なのは、龍田大社奈良県)と伊勢内宮の風日祈宮(かざひのみのみや)、伊勢外宮の風宮(かぜのみや)などです。

まさに古代の人々が、いかに風を恐れ、風をコントロールしたいと思ったことの現れですね。

その風の威力が、各所に爪痕を残したのが今回の台風です。

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風は、根こそぎ樹木をなぎ倒します。それは、神社のご神木も容赦しません。おいおい、風神さま、やりすぎやろって言っても容赦しないのが、台風の風神さまなのです。

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写真は、京都御苑京都御所がある)の樹木、天皇がおられた場所でも、お構いなくなぎ倒しています。

今後は、少し風神さまもご機嫌を直していただきたい、そういう思いですね。

龍の都へ 京都ツアー

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雷神さまに追われながら龍の聖地へ 

9月2日(日)は講演とツアーでした。まずは、ツアーレポートから。

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午後から、京都市営地下鉄鞍馬口駅に集合し、まず今回のツアーコンセプトとコースの説明です。

今回のツアーコンセプトは、『龍脈を辿る』で、コースは、鞍馬口駅から小川通界隈の神社仏閣、賀茂斎院跡、船岡山、今宮神社&あぶり餅のコースです。

 

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今回は、大阪からのお客様中心で、平均年齢も若く、元気いっぱいの団体さまです。

午前中に、このブログのテーマでもある『龍の都 京都』のダイジェスト版を1時間半お話しした後だったので、参加者さんも、なぜこの場所に神社仏閣があるのか納得されたようです。

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私のツアーは、目の前のモノも説明しますが、そのモノがある背景も説明させていただきます。

そして、できるだけ、古代の人々が体感した場所をご案内しようと思っています。例えば、賀茂斎院跡。

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小高い丘の上にある賀茂斎王が潔斎した聖地です。周りは眺めが素晴らしくと言いたいとこですが、住宅地が建て込んでいて、ほぼ山々も見えません、残念。

でも想像を逞しくすると、古代の風景が見えてくるのです。

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参加者さんも熱心に見学。意外と知られていない、京都の聖地の一つです。

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今回は、夕方から天候が急変。雷神様に追われながら船岡山から今宮神社へ。でもほとんど雨が降らず、あぶり餅のお店へ。神仏のご加護でしょうか(笑)

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

 

龍の都へ 京都ツアー  普通の観光ツアーを超えた深ーい内容のご案内をします。

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水の聖地で語る 龍の都へ

京都には有名な神社から知る人ぞ知る神社まで多くの神社があります。知る人ぞ知る神社こそ、なかなかの名社なのです。


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今日ご紹介するのは、私が拠点として活動させて頂いている京都市上京区の菅原院天満宮神社。菅原道真公が生まれ、幼少時に過ごされた菅原院が前身です。まさに、小さいけど名社中の名社です。


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かつては、北野天満宮の御旅所として知られた天神信仰聖蹟第一番の古社なのです。また、摂社には、がん封じで有名な梅丸大明神もあります。


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道真公の可愛い振り返るユルキャラも人気のお社です。実は、このお社の青楓庵という建物で、日曜日(9月2日)に講演をします。

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お陰様で、満席です。京都の神社の秘密と龍の都 京都について語ろうと思っています。


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さて、ちなみにこの菅原院天満宮神社、水の聖地でもあります。道真公産湯の井戸もあり、京都御苑の西に位置する水の豊富な場所なのです。

 

龍の都へ 京都ツアーでは、様々な聖地と呼ばれる場所をご案内します。1度、ぜひご参加下さい。

 

 

鎮めるヒメたち  龍の都へ

葵祭斎王代(昔は斎王)も伊勢神宮斎宮も、古代の巫女の象徴です。神々に仕える聖なる女性だからです。

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聖なる女性には、水が似合います。水の細やかな霊力で、禊をするわけです。つまり、女性と水は深い繋がりがあることを表しています。

そもそも人は、水の生き物ですが、女性は特に水の人です。羊水の例でわかりますよね。

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神社のご案内でも、女性のほうが水への感動が大きいような印象があります。男性は、水というと飲み水ガブガブって感じですが(笑)

水には不思議な霊力があると古代の人々は信じていました。それが、やがて水神信仰を生み出し、さらに龍神信仰へと発展していきます。それは、さらに雷神信仰や風神信仰を生み出していくのです。

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ちなみに、本日(8月31日)の朝は、雷鳴で起こされました。外を見ると、京都の北西の愛宕山方面が真っ黒な雲で覆われ、雷鳴が大地を揺るがしています。

 

最近の京都は(も)、地震(震度3が連発)、台風(直撃は免れていますが)、そしてゲリラ豪雨と災害続きですが、雷鳴はやはり大きな音だけに恐怖感を伴いますね。

 

大地が震動している感覚が、おそらく古代の人々も恐怖に陥れたのでしょう。

 

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ですから、それを鎮める意味で、巫女(斎王や斎宮も含む)が活躍したのだと思います。

古代の巫女は、災厄を鎮め、神々の荒々しい力を和らげ、人々を安寧に導く、そんな存在だったのです。それは、まさに龍女だと私は考えています。

 

龍の都へ 京都ツアー

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陰から陽が生まれる地 龍の都へ

鴨川デルタは、観光名所として有名です。鴨川大橋から北を観ると、絶景で、雄大さを感じます。右が高野川、左が賀茂川です。そして正面が糺ノ森。

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こういったデルタ、つまり三角州は、全国にも数多くあり、意外とその付近に神社が建っていることが多いです。三角州、つまり二股に意味があるのです。二股になった川の流れが、上質の土砂を運んできます。

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二股は、陰と陽を表します。鴨川なら、陰の雰囲気は右(東)の高野川、陽の雰囲気は左(西)の賀茂川ですね。まあ、実際、現地へ行けば、その雰囲気がわかります。

東が普通は陽の感じですが、陰なんですね。逆に、西のイメージは陰な感じですが、陽なんです。

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先日、陰の雰囲気の高野川の上流にある音無の滝へツアーでガイドとして行きましたが、やはり、なんとなく陰の雰囲気が漂う場所でした。大原自体がそういう陰のイメージです。京都大原三千院、恋に破れた女が一人・・・♪♪という有名な歌がありますね。ちょっと古いですが(笑)

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この陰の雰囲気は、中流域の八瀬や上高野などにもあり、歴史的にも陰の歴史があります。

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但し、陰だから暗いとかダメなのではなく、陰が陽を作り出していくエネルギーが大切だと私は思います。そのエネルギーを、何となく私はこの洛北の地に感じます。


陰の雰囲気がある高野川流域は、洛北の地、そして龍が現れる地なのです。

 

龍の都へ 京都ツアー

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面白いガイドさんたち 龍の都へ

神社をガイドしていると、奇妙なガイドさんに時々出会います。例えば、風が吹くのは神さまが喜んでるからですよ〜って根拠は全くない意見を言うガイドさん。

 

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神社は風が通る場所に建てられたのです。

 

古事記日本書紀によると・・という壮大なファンタジーからだけでの神社の神さまの説明を、あたかも見てきたのように話すガイドさん。 

 

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記紀神話も重要ですが、風土記万葉集にも目を向けるべきかと私は考えます。

 

また、神々が、人として表されるのも記紀神話の影響ですね。

 

完全無欠なパワースポット、絶対に開運する場所ですと言い切るガイドさん。

 

このモノを買うと(例えば指輪をはめる)となんでも叶うという無敵伝説を話すガイドさん。

 

そして究極は、神さまを降ろしまーすというガイドさん。

 

まあ、いろいろおられます(笑)。

 

 

神社の歴史、文化、民俗学、先人の論文などをしっかり読み、検証すれば、上記のようなガイドさんの矛盾に気が付きます。

 

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テロを起こした某宗教も、始まりは、この矛盾に満ちたテイストでした。

 

感覚を学びでコントロールし、学びから感覚を身につける、それが肝心だと私は考えます。

 

京都は、ある意味学問の都です。そして、信仰がある程度、完成された都市です。しっかり知識を得て、実物を見ることがとても大切なことなのです。

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龍の都へ 京都ツアー  民俗学テイストで、本物の京都をご案内します。

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