京都の素晴らしい神社
京都の神社でおすすめは?と質問されると、答えに詰まる時が多いです。
なぜなら、はぼすべておすすめだからです。
そして、大社には大社の、小社には小社の良さがあるからです。でも、敢えてというなら、古いお社がおすすめです。
建てられた年代が古いということに加え、その古さゆえ、長い年月の間、多くの人々がお参りし、祈ったからです。
そして、鉄に関わる神社もおすすめです。製鉄の民が作り出した刀などの武具、そして農具は、鉄がその原料です。
また、もちろん水が流れる場所にある神社もおすすめです。まあ、水が流れる場所にある神社は、敢えてすすめなくても、人気ですが。
そう考えると、古さと鉄と水の三つのキーワードは、神社を選ぶうえで重要だと思います。
開運するからとかご利益があるからとか、テレビや書籍、ネットで勧めていたからではないのです。
京都の素晴らしい神社を私がご案内します。
火の龍(おろち) 龍の都へ
京都は、神社仏閣に倒木などの被害があって、拝観停止になって場所が多かったですが、徐々に拝観が再開されているようです。まさに風神大暴れの惨状です。
今日、ガイドツアー(日本旅行主催)で、伏見稲荷大社をご案内しましたが、各所で倒木の被害が出ていました。
そして、稲荷山の登拝もできませんでした。しかし、今日(9月16日現在)に時点では、山上へも登拝も可能でした。
外国人観光客も、少しずつ戻りつつありますが、その多くは欧米の人々で、個人旅行が中心です。団体のアジア系の人々は、かなり少なくなっている印象を受けました。
早く、活気あふれる伏見稲荷に戻ってほしいものです。
さて、こういう災害をもたらした台風、そして全国で多発する地震など、自然の猛威は続いています。それは、古代も同じだったと多くの古文献には記されています。
台風や地震以上に、火山の存在も脅威ですし、古代の人々にとっても脅威でした。神話を火山活動で読み解けるという新説を提案している方もおられます。
火山からは、火の龍(おろち)が生まれます。火の龍(おろち)は、古代の人々の災害(天変地異)への恐怖心から生まれた象徴(シンボル)なのです。
ちなみに写真は、伏見稲荷大社お火焚祭。なんとなく炎の切れ目に龍(おろち)の顔が・・。伏見稲荷は、火の龍(おろち)ゆかりの聖地なのです。
ことたまとモノガタリ 龍の都へ
言霊という言葉があります。言霊とは、言葉に霊(魂)が宿ること、あるいは霊(魂)が宿った言葉のことです。
言葉(ことば)と霊、魂(たましい)で、
ことば(ことのは)のたま(たましい)で、
ことたま、つまり言霊です。(濁音のことだまではなく、ことたまです。)
余談ですが、むすびではなく、ムスヒです。
この言霊(ことたま)と土地の名前である地名や神々の名前には、深い関係があり、
分析、検証していくと、興味深いことがわかります。それについては、また後日。
さて、言霊(ことたま)と深い関係があるのが、モノガタリです。あえてモノガタリと片仮名で書いたのには意味があります。
モノガタリは物語りですが、まさにモノつまり神や物の怪(モノノケ)が語ることを表します。
ですから当然、モノガタリには、ことたま(言霊)が伴われるわけです。
双龍の都へ 描かれた龍の姿
災害が多発した為、京都も観光地の人出が減ってきています。特に、関空の被害による海外の訪日外国人の減少は、著しいです。
樹木も、その根の張り方で倒れる樹木と倒れない樹木に分かれますから、観光もしっかりと根を張ってほしいと私は考えます。
さて、先日は、ガイドツアーで禅宗寺院の建仁寺をご案内しました。上の写真は、同じ禅宗寺院の相国寺ですが、相国寺に比べ建仁寺は、ほとんど倒木がないのが、印象的でした。
まあ、風神雷神ゆかりの寺(俵屋宗達の風神雷神図屏風)ですし、法堂の天井には、風雨を司る龍が二体描かれていますし(相国寺にも龍は描かれてます)
昭和から平成に活躍した日本画家、小泉淳作の双龍図で、その色彩も見事ですが、双龍というのが迫力あります。他の寺院は、一体であることが多いです。
その建仁寺の坪庭にいた、とても可愛いお地蔵さん。
災害がもう起こらないよう、祈る姿に見えました。
龍の都、京都を巡ってみませんか。ツアーでお待ちしています。
国家の安寧を祈る 龍の都へ
台風に地震、災害が続いています。京都も倒木が多く、山間の神社仏閣ばかりでなく、街なかの神社仏閣も被害を受け、拝観中止となっています。写真は、京都五山第二位の相国寺。樹木が散乱(9月5日時点)
自然の神(カミ)が、神仏のいる神社仏閣を破壊すると考えると、何か矛盾を感じますが、そもそも神社仏閣の建物は人が造ったもの。
神仏がおられるとはいえ、人が造ったものには、自然の神(カミ)は、なんらかの試練を与える・・・それが現実です。
ある意味、なにかのメッセージかもしれません。地球からの・・。地球≒自然の神々
でもこのあたりは、なかなか難しく、答えは見つけられないかと思います。
さて、歴史を紐解くと、風水害の倒木は頻繁に起こっていることがわかります。そして、そのような風水害と巨大地震もリンクしているのは偶然か必然か・・・。
災害と隣り合わせということが、神仏ヘの信仰を産み出したのは当然で、幾多の試練が、その信仰を強めたのです。本当に、災害が逃れるには、神頼みですしね。科学の発達した現在でも。
ですから、何度か書いていますが、神社は、国家安寧と災害を鎮める場であり、個人の開運ばかり願う場では決してないのです。
開運ばかり個人が願いすぎて、神々が起こっておられるのかもしれません(いえ、神々はそんな器が小さいことはありません)
大地が揺れる 龍の都へ
最近の天変地異は、なにか連続している感じがします。
台風が異常な進路をとり(それは、科学的には高気圧の影響ですが・・)近畿地方を通り過ぎて(神戸、つまり神の戸を押し開き)、北海道へ向かった・・・きっと繋がりがあるのではと感じます。
続発する天変地異、しかしこれは最近のことだけではなく、古代からずっと続いている日本列島の宿命なのです。そしてそれが
龍(おろち)に繋がることは、神話や民話で、古代の人々が口から口へと語り伝えてきたことからわかります。
ですから、巨大トラフ地震も、残念ながら迫ってきていると私は感じています。歴史は繰り返すからです。
ちなみに代表的な日本の神話である古事記は、火山活動や天変地異から読み解けるという新説があります。
人型の神々をファンタジックで楽しいのですが、そういう人間のような(人型)神々が活躍する神話は、ファンタジーと考え、
地震や火山の爆発、台風や大雨、雷などの自然現象が、昔も今も神(カミ)だと捉えるのが本当の姿だと私は考えています。
これを乗り越えて、これを鎮めて、古代から人々は生活してきました。その乗り換える、鎮める場所が神社だったのです。
神社で開運や邪(よこしま)な願いを願うのではなく、乗り越え、鎮める(国土の安寧を願う)べきだと私は思います。
だからこそ、龍(おろち)のことを知るべきなのです。
龍の都へ 京都ツアー