鏡の絵馬に秘められた乙女心 下鴨神社
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
下鴨神社がある糺ノ森の南に、河合神社という神社があります。
なんでも日本一の美麗の女神である玉依姫さま(初代神武天皇の母)を祀る神社で、美人祈願など、まさに女性のための神社として知られ
境内は、女性で賑わっています。その女性たちのお目当てが、
鏡絵馬(かがみえま)
鏡絵馬は、絵馬に描かれた顔を最初に自分の顔に見立て、美人になれるよう願いを込め、お化粧をして奉納する絵馬のことです。
鏡は女性の必需品だから願いを込めると同時に、鏡(かがみ)という言葉に一つの秘密があるのではと私は考えます。
そもそも鏡(かがみ)は中国伝来のもので、「かがみ」と呼んだのではなく、「きょう」と呼ばれました。
それが「かがみ」と呼ばれたのは、かか(蛇)の目として、古代の人々が考えたからです。かか(蛇)の目≒かかめ→かかみ→かがみ (諸説あり)
蛇の目と見立てるものとして、鏡は「かがみ」と呼ばれ、やがて信仰の対象となったのでした。
その鏡の絵馬に願いを込める!それは、古代の女性が蛇に霊力を感じたのと同じ感覚を持ったことを表すのだと私は思います。
さあ、これが龍女と実はとても関係するのではと推理します。ブログでは、このあたりも、もっと解き明かしていこうと思います。
それにしても女性の美人になることへの思いは、境内の絵馬を見れば、一目瞭然です。古代から続いた美への願い、これからもずっと続いていくでしょう。
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