私だけの守り神

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。このブログは、2020年から書籍とリンクしてスタートさせる、youtube「神社探究Tube」の素材ブログです。このブログを発展させ、「神社探究Tube」では、さらに詳しくお伝えしていきます。2020年4月スタート予定。

龍が飛翔する狐の山 稲荷山 伏見稲荷

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。

お稲荷さんといえば、狐のイメージが強すぎて、本来の神さまのイメージが薄れている感じが私はします。

 

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狐は、神さまのお使いです。ということは、神さまがいるわけで(笑)、アニメなどで有名なウカさまと呼ばれるウカノミタマノミコトが、稲荷の神さまです。

 

京都の伏見稲荷の場合、このウカさまだけでなく、あわせて五神が稲荷の神さまとして祀られています。

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サタヒコノオオカミ、オオミヤノメノオオカミ、タナカノオオカミ、シノオオカミで、

サタヒコノオオカミは、猿田彦大神オオミヤノメノオオカミは、天鈿女大神のことです。

 

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ちなみにタナカノオオカミは龍神、シノオオカミは四季の神(諸説あり)とされます。

 

いろんな神々の名前が出てきますが、私はこの稲荷信仰の本質は、龍神への信仰だと考えています。

 

以前、あるイベントで聖地学で有名な植島啓司先生(聖地の想像力、日本の聖地ベスト100など日本を代表する宗教人類学者)とお話する機会を得たのですが、

 

その時、お稲荷さんの話があって、稲荷信仰の本質は龍神信仰ですよねという見解で一致しました。

 

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そう、伏見の稲荷山は、龍のいる山なんです。だから、近世になって飛躍的に増えたお塚には、何々龍王という表記を数多く目にします。

 

稲荷山の多くの滝場の存在も、龍を思い出させる一つの仕掛けなのです。

 

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そう考えると、人気の伏見稲荷の千本鳥居も、なんとなく朱色の龍の体に見えてきませんか?

 

神社を巡る京都ツアー 龍の都へ

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