魔除けも神も、渦のチカラが始まり 龍の都へ
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
古代、隼人の盾という盾がありました。
このブログのアイコンにも使っている渦巻き紋の紋様です。
古代、この紋様は、南九州に住んでいた隼人族が使っていた盾の紋様でした。
その後、
隼人族が大和朝廷に服属した後、この盾は、隼人族とともに大和にもたらされ、魔除けの盾として、使われたのです。
この盾、真ん中に二つの渦があります。渦と渦がぶつかっている光景でしょうか。
さて、渦と言えば、鳴門の渦潮が有名ですが、
古代から、渦がある場所から、神々や魔が現れると人々は信じていたのでした。ですから、鳴門の渦潮の向こうに、神々の島、淡路島が見えますよね。
渦は、海ばかりではありません。川や池、湖にも渦があります。
そして、空にはもっと大きな渦が現れます。その渦の起こす暴風、大雨、大波・・に古代の人々は恐れ、荒ぶる神々として畏敬したのだと思います。それは、
台風です。
古代の人々は、渦を異界への入り口と考えていました。その異界に、神や魔がいるわけです。
彼らは、渦の中心そして渦の大きさ、渦の強さに強い力を感じて、崇敬していたのだと思います。
隼人の盾、そして渦、これらの円形の曲線を生き物に見出すと、
とぐろを巻く蛇の姿に、渦のチカラを感じた古代の人々は、やがて蛇を神の使い、そして神として畏敬したのでした。
この蛇が、とぐろを巻いた状態から天空へと向かうと、龍となります。
ですから、龍には強いエネルギーが備わっていると、人々は感じたのでした。
神社を巡る京都ツアー 龍の都へ