大蛇が退治された竹伐り会式 鞍馬寺 龍の都へ
竹は、龍の身体を表すと言われます。竹の節々が、龍の身体の感じを表すとも、竹の中の空洞が、いわゆる穴に似ているとも、竹の成長が早いからともいわれます。
その竹を、僧たちがバッサリ切る神事、有名な鞍馬寺の竹伐り会式です。
竹伐り会式と書いて、たけきりえしきと読み、高僧峯延上人の大蛇退治の故事にちなむ五穀豊穣と水への感謝、そして魔を封じる神事なのです。
6月20日に鞍馬寺で行われ、今年の豊作も占います。
この鞍馬寺の竹伐り会式、まさに大蛇(龍)退治です。なんとなく、天狗たちが龍を退治している1シーンのような気がします。
もちろん僧たちですが、僧と刃が似合わないので、私はそう感じてしまいます。
小さな池ですが、神秘的な池です。ちなみに原則、禁足地です。
そして鞍馬寺には、閼伽井護法善神社という長い名前の神社が、本殿金堂の横にあります。水の神を祀る神社ですが、実は雌の龍を祀っているのです。
あれ?雄の龍は?残念ながら退治されたのでした。
私は、鞍馬は龍の地だと思っています。龍がいて、それを天狗が退治したわけです。
近隣の貴船が龍で有名ですが、もちろん貴船と鞍馬は同じ土地、ここは壮大な龍の地だったと私は思うのです。
鞍馬寺の手水舎の龍。この龍はなかなか素晴らしい。ひょっとしたら、退治された雄の龍が蘇った姿かも(笑)
龍の都を巡る 京都ツアー