オロチの都と龍の都 龍の都へ
京都は龍の都だと考えています。では、奈良はどうなんですかという質問をたまに受けます。
奈良は龍の都の原型
と答えています。どちらかというと
大蛇(オロチ)の都
です。まだ龍になっていない大蛇(オロチ)の都なのです。
例えば、蛇神として知られる三輪山のオオモノヌシ。
その姿はヤマタノオロチ(八岐大蛇)を想像させます。
ちなみに私は、三輪山の神さまこそ、ヤマタノオロチならぬヤマトノオロチ、つまり
ヤマトの大蛇(オロチ)だと考えています。
ヤマトの蛇神、ヤマトのオロチです。
オロチの都、奈良と
龍の都、京都
そこには、面白い共通点があるのです。
そのヒントは、鹿と蛇(巳)。
奈良は、鹿が春日大社(生きた鹿がいます)、巳は大神神社(三輪山が蛇を表す)
京都は、鹿は吉田神社(鹿の像があります)、巳は伏見稲荷(龍は神で、狐はお使い)
鹿と巳で鹿(か)巳(み)、神とも読めます。そして龍という想像上の生き物の根幹は、
鹿と巳なのです。
奈良は、京都の原型です。奈良から生まれた、蛇神の信仰が、やがて奈良時代に鹿という神の使い、そして遣隋使や遣唐使などの中国文化の影響で
龍を生み出したのです。だから、奈良は
龍の都の原型なのです。
龍の都へ 京都ツアー