蹴り裂かれた川を龍が上る 龍の都へ
蹴裂伝説という神話が京都にはあります。正確に言うと、京都の亀岡という地にあった湖が、その神話に描かれた神さまのチカラで、肥沃な土地へと生まれ変わったという話です。
なんでも、神さまが、サッカーの如く山を蹴った裂いたところ、水が流れ、川ができたという豪快な神話です。
実際、その豪快な話で出来た保津川そして保津川渓谷には、神さまが蹴り裂いた雰囲気がいっばいの豪快さがあります。
有名な保津川下りをすると、それを体感できます。
さて、この保津川の次の流れが、嵐山を流れる大堰川で、やがて桂川となり、淀川を経て、大阪湾ヘと流れ込みます。
その桂川沿いにある大社が松尾大社。まつのおたいしゃと読み、オオヤマクイノカミという山の神、ナカツシマヒメという海の神を祀る古社です。
この松尾の神は、桂川(大堰川、保津川)を遡り、川の上流へと行かれる時、
ゆっくりとした流れの時は、亀の背中に、
速い流れの時は、鯉の背中に乗られたそうです。
この亀と鯉、神のお使いですが、まさに龍を表す生き物です。
亀が立つと、竜となります。
鯉は、滝を登ると、竜となります。それは登龍門という言葉を生み出しています。
祇園祭鯉山は、登龍門が1つのテーマ。見事な鯉が滝登りして龍となります。
竜は龍となり、龍神となるわけです。
龍の都、京都の西にある松尾大社も、龍と深い関わりかあるのです。
龍の都へ 京都ツアー