龍の国で悪龍が暴れる！ 龍の都へ
水神は水の神さまであり、山の上の水神タカオカミ・谷間の水神クラオカミ・水が走る意味を持つミズハノメの神々が有名です。
この水神様が豪雨の時、その水のコントロールをされるわけです。それは、まさに現代のダムのようで、
放水をコントロールし、下流域の安全を守っているわけです。ですから、
水神さまへの信仰はとても大切で、豪雨のコントロールもこの神々にかかっていると言っても過言ではありません。
水神さまは、基本的には龍神さまですが、龍神その化身である龍にも良い龍と悪い龍がいて、最近はこの悪い龍が大暴れしている状況です。
この悪い龍を封じ込めた有名な人がおられます。そう、あの弘法大師空海です。
京都の洛北に岩屋不動志明院というお寺があります。そこは鴨川の源流部で、まさに鴨川の始まりの地なのです。
その岩屋不動に、龍を封じ込めた洞窟があります。洞窟は写真撮影禁止の場所なので、写真は掲載できませんが、
空海は、ここで悪龍を封じ込めたのです。
暴れる川は、悪龍の仕業と考えた古代の人々は、あらゆる手を尽くして、この悪龍を封じ込めようとしました。
それは、まさに人と魔物との戦いなのでした。
現在はダムという神が、人と協力してこの悪龍と戦っています。災害との戦いは、こうして歴史に刻まれていくのです。
龍の国である日本、それは災害が多いことを伝えているのです。そして、
龍の都である京都、後白河法皇が悩んだ鴨川の治水、悪龍との戦いは古代からずっと続いているのです。
龍の都 京都ツアー
