大海原を進む大船団 祇園祭 龍の都へ
長刀という刀剣が放つ魅力には、人を惹きつける力があり、その霊力は魔を打ち砕く力だと私は思います。
この長刀鉾、長刀以外にも注目されるモノがあります。それは星。
星辰28宿と呼ばれる星を鉾に見ることができます。赤地綿に銀の鋲を打ち、黒漆塗の細い棒で星座を表しているのです。
但し、女人禁制の長刀鉾のため、原則男性しか見れませんが(下の歩道からは女性でも見えますが、混雑します)。
祇園祭の山鉾には、この星、そして太陽、月が登場します。鉾頭の上にあるこれら天体を眺めていると、古代のあるシーンが思い浮かぶのです。
それは、日夜航行する大船団です。イメージとしては、遣隋使船の船団、あるいは遣唐使船の船団。でも、もっと古いかもしれません。
私独自のイメージとしては、古代の海の民族の大船団があります。大海原を、星や太陽や月を目印に颯爽と航行する大船団。
山鉾≒大船団?そんな奇想天外な(笑)
でも、大船団をイメージすると、この祭に龍の絵が多く描かれ、船のカタチをした鉾があり、海の神さま(住吉明神)が祀られていることが理解できると思います。
そして、祭りの深い部分にあるのが、古代の海の民の信仰だと思っています。
龍にまつわる祇園祭の奇想天外な楽しみ方、ちょっと目線を変えて。この有名なお祭りを見ていくと、龍の姿を見ることができるのです。
このブログで1つ1つ解き明かしていきます。他の当たり前の祇園祭案内とは全く違う、不思議な祇園祭の見方、お楽しみに。
龍の都へ 京都ツアー