龍神安曇磯良さまが乗る船 祇園祭 龍の都へ
祇園祭の山鉾の中で、私が一番好きな山鉾は、前祭では船鉾、そして、後祭では大船鉾と鯉山です。
いずれも龍に関係し、人気の山鉾です。今回は、まずは前祭の船鉾について書こうと思います。
船鉾は、大船鉾が再建されるまでは、山鉾の中で唯一の船型の鉾でした。
船のカタチの鉾は、勇壮さを感じ、私としては大好きです。そう、船を見ると乗りたくなる、そんな感じでしょうか。
船がモチーフの鉾ですから、海ゆかりのいろいろなものがあります。
特に飛龍は、ユニークで龍と天空との結びつきを連想させます。まさに天空へ飛び上がりそうな龍です。
この船鉾には、四体のご神体人形が乗られます。神功皇后、住吉明神、鹿嶋明神、そして龍神安曇磯良。
いわば女性将軍に海軍大将、陸軍大将、そして海兵隊司令官って感じでしょうか。なんといっても船鉾は、出陣の鉾ですから、将軍、大将、司令官がそろい踏みなのは当たり前です。
私は龍に興味がありますから、龍神安曇磯良さまにはとても興味があります。
ギョロッとした目は迫力があり、他の神々とは明らかに異質です。まさに、海におられるような雰囲気があります。
手に持つ朱塗りの台には満珠干珠と呼ばれる玉を持ち、これを海に浸す事で海の海流を 自由自在に操るのです。とても神秘的です。
まさに、祇園祭は龍の祭りであることを表している姿なのです。
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