災害から始まった祭 祇園祭 龍の都へ
今年も災害が多発しています。今年もと書いたのは、そもそもずっと災害は古代から続いているからです。
人の命は、大自然の歴史から考えると、ほんの一瞬で、大自然の歴史の記憶は忘れ去られているのです。ですから、
人々は、神話や民話、地名などに大自然の歴史の記憶を残したのです。そして、
その災害こそが龍(おろち)であり、悪龍、毒龍と呼ばれた龍(おろち)でした。
あのヤマタノオロチもそれにあたります。それは水害であり、地震や火山の災害を表すわけです。
京都の祇園祭も災害の記憶と無縁ではありません。疫病を鎮めることが、この祭の目的ですが、
その始まりに、大いに関わっているのが、あの東日本大震災の平安時代バージョン貞観の大地震(貞観11年5月26日つまり西暦と現在の暦に直すと869年7月13日)です。
ちなみに祇園祭の始まりには諸説がありますが、
この平安時代の大震災直後、京都の神泉苑で全国六十六国にちなみ、六十六本の鉾を建てたことが直接の始まりだとされます。大地震の報を受けた直後です。
災害と祭り、その二つに龍への畏怖は深く関わっているのです。そして、そこから龍(おろち)への信仰が生まれていったわけです。
龍(おろち)の祭りと私が考える祇園祭、まだまだお話します。
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