うろこ紋 龍の痕跡 水辺の神事 祇園祭 龍の都へ
祇園祭の主役は、実は山鉾ではありません。山鉾は、露払い。主役は、八坂神社の三基(中御座、東御座、西御座)のお神輿です。
このお神輿は、神幸祭そして還幸祭を通じて氏子区域を巡幸し、神輿渡御と呼ばれます。
この神輿渡御にも、龍(おろち)の痕跡が見受けられます。
まず、この御献酒札。三若神輿会の御献酒札には、うろこ紋が描かれています。
うろこ紋、龍のうろこを想像してしまいます。そして、このうろこ紋のカタチが、いわゆる神備山(かんなびやま)つまり、円錐形の神の山のカタチなのも興味深いです。
さて、この三つの神輿のうち、中御座神輿(スサノヲノミコトを祀る)が行く場所として有名なのが、神泉苑です。
この神泉苑で、まさに神仏習合の神事が行われます。神泉苑は、八坂神社の本殿の下にある、龍がおられる池と繋がっているとされる場所でもあります。まさに、龍つながりですね。
また、三基の神輿が、別々ではあるが、訪れる場所があります。京都の三条商店街と呼ばれる商店街の中にある又旅社がそれです。
この又旅社で、祇園祭還幸祭の前日(7月23日)に、オハケ建てと呼ばれる神事があります。四隅に斎竹を配した緑の芝生に、三本の御幣を立てるもので、
これは、水辺の神事を表しているのです。
神事が行われる水辺≒龍(おろち)や蛇に関わる場所ですね。
このように、龍(おろち)に関わる痕跡が、いろいろと見つかるのです。
龍の都へ 京都ツアー