あまり出会いたくないんですけど 龍の都へ
私がツアーで下鴨神社を案内する時、そのツアーコースによく組み込んでいる場所が、妙音弁財天というお寺のような神社のような場所です。
弁財天というのは天部衆に属する仏さまですが、写真のように鳥居があります。でも鳥居の正面に本殿はありません。右に曲がると、本殿?本堂があるのです。
つまり、ここは神仏習合の地なんです。仏であり神である聖なる存在を祀る、そんな感じです。そして、その神仏のテーマは、水。
まさに、二川(賀茂川と高野川)合流地点に位置するに相応しい寺社で、テーマは水なわけです。
水の流れには、水の流れにふさわしい生き物がいて、信仰の対象になります。それが、
蛇です。水を這うように進む蛇は、人に何ともいえない恐怖感を与えます。だから、畏敬の存在となったわけです。
蛇への信仰は、古代の人々の信仰の中で重要な原初的な信仰ですが、水を這うことで龍との繋がりが強まったと私は思っています。
水を這う蛇→水を泳ぐ龍
ちなみに、この妙音弁財天には、多くの蛇の絵が奉納されています。カラフルな蛇、とぐろを巻く蛇、異国風?の蛇と様々ですが、個人的には
白蛇 がお勧めです。
白い蛇は、神さまのお使いだといわれます。私は、野生の白い蛇は、見たことがありませんが、蛇だけでもインパクトがあるのに、それが白いともっとインパクトがあります。
皆さんはどうですか? 私は、蛇は苦手なので、その白いバージョンだとちょっと怖いですね(笑)できることなら、あまり出会いたくないんですけど・・・。ということで、
白い蛇が白い龍へ、龍蛇信仰の始まりです。
龍の都へ 京都ツアー