私だけの守り神

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。このブログは、2020年から書籍とリンクしてスタートさせる、youtube「神社探究Tube」の素材ブログです。このブログを発展させ、「神社探究Tube」では、さらに詳しくお伝えしていきます。2020年4月スタート予定。

直澄(ただす)の森の神さま  龍の都へ

最近はガイドツアーで下鴨神社をご案内することが多いです。夏の暑い時期でも、森の巨大樹と水の流れで、少しは清涼感を感じれるので、お客様には人気だからだと思います。

f:id:kaminavikyoto:20180805221610j:plain

その森は、有名な糺ノ森ですが、下鴨神社や河合神社を含む南北約1キロ、東京ドーム3個分の広さの森です。今でも、都市の森としては広いですが、古代はずっと広かった、つまり上賀茂神社から下鴨神社までは森が広がっていたといわれます。

f:id:kaminavikyoto:20180805221956j:plain

その森の中を水は流れ、水は大地を潤し、樹木を育て、森を作っていくのです。いわば、このあたりは湿原地帯と森林地帯が合わさった、鬱蒼としたジャングル京都(平安京)バージョンとでも言いましょうか・・。

f:id:kaminavikyoto:20180805222343j:plain

流れる川は池に注ぎ込み、池周辺にはまるで龍(おろち)を想像させる巨大な樹木を育みました。ちなみに、写真の巨大な樹木は龍(おろち)のようなご神木でしたが、最近残念なことに切り倒されました。(最近、下鴨神社さんはこういうことが多い!残念)

f:id:kaminavikyoto:20180805222718j:plain

水神信仰は、蛇神信仰から、やがて龍神信仰となっていきました。そして、清涼な湧水や水の流れは、「直澄(ただす)」という水の様子を表す言葉を作り上げていったのです。

f:id:kaminavikyoto:20180805223019j:plain

実は、糺ノ森は、古代からたびたび川の氾濫に見舞われ、水の恐ろしさにも直面してきた場所でもあります。

 

水への畏怖が作り上げた古代の信仰が、今でも残っている、そういう場所なのです。

 

龍の都へ 京都ツアー

kaminavi-kyoto.jp