山の日 山のヌシの日 龍の都へ
山のヌシの原型は大蛇(オロチ)です。その原型の大蛇(オロチ)が、やがて龍(ドラゴン)に取って代わられます。
トグロを巻いて山を囲んでいた足がない大蛇(オロチ)が、長いひげと足を持つ龍(ドラゴン)に駆逐されていくわけです。
つまり、龍は龍神、雷神、風神、水神として信仰されていくわけです。
さて、この龍神の中で今回は雷神について書こうと思います。それは、京都は雷神信仰が他の地域に比べ顕著だからです。
それは、雷神につながりがある有名な神社が京都にはあるからです。
一つは上賀茂神社。別雷神(わけいかずちのかみ)、つまり特別な雷の神様を祀っています。
もう一つは、あの学問の神様である菅原道真公を祀る北野天満宮です。道真公が学問の神様として信仰されたのは、江戸時代の寺子屋との関係からであり、どちらかといえば、祟り神、そしてその祟りから雷を落とした雷神として知られました。
雷は、神鳴り、つまり神が鳴ると雨雲が巻き起こり、雨が降るわけです。
山のヌシは、このように大蛇(オロチ)から龍(ドラゴン)へ、そしてそこに信仰が加わって雷神(風神・水神)へと変化していくわけです。
8月11日は山の日。山のヌシのことを知る日でもあると私は思います。
龍の都へ 京都ツアー