私だけの守り神

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。このブログは、2020年から書籍とリンクしてスタートさせる、youtube「神社探究Tube」の素材ブログです。このブログを発展させ、「神社探究Tube」では、さらに詳しくお伝えしていきます。2020年4月スタート予定。

五つの山に火の霊力 龍の都へ

京都では、8月16日の夜、五山送り火が行われます。「大」「妙法」「舟形」「左大」「鳥居形」の五つが、それぞれの山に灯されます。

 

「大文字」  (大文字山(如意ヶ嶽。20時00分点火)
「松ヶ崎妙法」(西山と東山。20時05分点火)
「舟形万灯籠」(船山。20時10分点火)
「左大文字」 (左大文字山。20時15分点火)
「鳥居形松明」(曼陀羅山。20時20分点火)

 

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山に火が灯されるというこの五山送り火の行事は、仏教の行事ですが、山と火の関係を考えると、興味深いことが考えられます。

 

火(ひ)は霊(ひ)つまり、霊力を表します。それは、山の霊力を表すのです。

 

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山の霊力は、オ(尾根の尾)ロ(~の)チ(霊力)、つまりオロチです。オロチは大蛇、つまり蛇神を表します。

 

そして、火は、そのオロチからほとばしる血を表すとされます。

 

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山に火を灯すとは、オロチ(山)の血がほとばしっている状態、つまり大いなる生命力があふれ出している、そんな状態です。

 

龍(オロチ)の都、京都の五山に灯される火、それは、民俗学的に捉えると、山(オロチ)のほとばしる生命力を表すと私は考えます。

 

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夏に行われるこの火の行事、火だけでなく五つの山(如意ヶ岳・西山と東山・船山・左大文字山曼荼羅山)を意識して観ると、面白い気付きが生まれると思います。

 

龍の都へ 京都ツアー

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