上賀茂神社の空間美 龍の都へ
現在は、上賀茂神社といえば、下鴨神社と合わせて、下上の賀茂社の一社として知られています。つまり、一組の神社です。
しかし、別々の神奈備山(神山と御陰山)があったり、別々の神事(御阿礼神事と御陰祭)があったりと
二つのお社は、元は別々な社であった可能性が高いです。とはいえ、そういう歴史的な話はおいといて
上賀茂神社は、広々とした空間を境内で体感できるお社でもあります。参拝すると、この空間美に癒されます。
この空間美は、背後の片岡山や様々な社殿群から生み出されたものだと私は思います。
そして、上賀茂神社の神奈備山である神山が境内からも遠望できることもポイントです。
山を仰ぎ見れる神社、その点が重要なのです。(写真の左奥に見える山が神山)
さて、この上賀茂神社は、賀茂川の河畔に位置しています(現在は少し川から離れていますが)。その賀茂川に架かる御薗橋は、現在大規模改修中ですが、
大宮の渡しとも呼ばれていた歴史があり、賀茂祭(葵祭)の勅使を通す臨時の橋でした。臨時の橋ですから、祭事が終われば取り壊すわけです。
実は、この橋付近から眺める景色も、なかなか素晴らしいです。そして、川の流れや遠くに見える山を堪能できる場所なのです。
ちなみに鴨たちがよく泳いでします。
龍の都へ 京都ツアー 観光ガイドとは違うふかーいテイストで神社をご案内します。