葵祭、龍の祭り
本日(5月15日)は、葵祭でした。葵祭は、古くは賀茂祭と呼ばれ、古代カモ氏の祭りで、京都三大祭りのなかでも、最も古い祭りです。
賀茂御祖神社つまり下鴨神社と賀茂別雷神社つまり上賀茂神社のお祭りで、平安中期の貴族たちの間では、祭り≒葵祭とさえ言われていた、まさに祭りのなかの祭りでした。
玉依姫(下鴨神社の女神)やその御子神である賀茂別雷大神(上賀茂神社のご祭神)は、象徴学的に説明すると、龍神(水神・雷神)であり、
その神々に関わる祭りであることから、まさに龍神、龍人の祭りなのです。
現在の祭りの主役は、斎王代と呼ばれる女性です。(祭りの主役は、厳密に言えば勅使代。)
斎王代は、斎王にちなんで、昭和31年に創設されたもの。その斎王とは、賀茂神社に御杖代として仕えるため、皇室から差し出された内親王のことです。
例年、斎王代選びはマスコミを賑わしますが、良家の美麗な才嬢というイメージ(実際にもそうかもしれません)で、象徴学的には、なんとなく龍人の女性バージョン龍女っぽく見えるのは気のせいでしょうか。
龍の女性(龍女)が、龍神の祭りで、龍神のもとへ行く・・・今年も無事終わったようです。