たたら場の稲荷 龍が見えた!
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
今回は、稲荷信仰についてお話します。稲荷信仰といえば、商売繁盛って思い浮かべる人が多いですよね。さすが、お金関係は思い浮かべやすい(笑)
でも
稲荷信仰は、もともとは五穀豊穣を祈る信仰だったのです。
だから
稲荷の神様のお使いである狐は、稲穂を咥えているわけです。お金を咥えているわけではありません(笑)
この五穀豊穣という農業の信仰が、商売繁盛というお金の信仰へと変化していったのには、ある理由があります。それは
都市化と貨幣経済
わかりやすく言えば、産業が変化していった、つまりお金が人々の間で大切になってきたということです。
農業自体もお金でなんとかなる!そんな感じでしょうか、ちょっと傲慢ですが・・・。
でもそのお金への信仰が生まれてきたベース(基礎)になるものがちゃんとありまして、
それは
金属への信仰です。金属への信仰というか、金属が作られていたわけです。
例えば、伏見稲荷大社。稲荷信仰の総本山ですよね。私もこの伏見稲荷を舞台に何度かテレビの神社ロケで芸能人の方々を一日ご案内したお世話になっている神社です。
この伏見稲荷、私には「たたら場」に見えます。「たたら場」?
そう、あの有名な映画「もののけ姫」にも描かれていた「たたら場」。たたら製鉄のたたら場です。
よい土があり、水があり、木材があり、交通の要所にあり・・・
稲荷山に登るとその痕跡がたくさん残っています。眼力社や薬力社も痕跡のお社です。そして、長者社には、磐座と刀のあり手水舎が・・・、もちろん、この手水舎の刀はイメージですが・・。
農業の信仰から金属への信仰、そして商売繁盛の信仰へ、そしてそこには龍神への信仰が隠されているのです。