鎮めるヒメたち 龍の都へ
葵祭の斎王代(昔は斎王)も伊勢神宮の斎宮も、古代の巫女の象徴です。神々に仕える聖なる女性だからです。
聖なる女性には、水が似合います。水の細やかな霊力で、禊をするわけです。つまり、女性と水は深い繋がりがあることを表しています。
そもそも人は、水の生き物ですが、女性は特に水の人です。羊水の例でわかりますよね。
神社のご案内でも、女性のほうが水への感動が大きいような印象があります。男性は、水というと飲み水ガブガブって感じですが(笑)
水には不思議な霊力があると古代の人々は信じていました。それが、やがて水神信仰を生み出し、さらに龍神信仰へと発展していきます。それは、さらに雷神信仰や風神信仰を生み出していくのです。
ちなみに、本日(8月31日)の朝は、雷鳴で起こされました。外を見ると、京都の北西の愛宕山方面が真っ黒な雲で覆われ、雷鳴が大地を揺るがしています。
最近の京都は(も)、地震(震度3が連発)、台風(直撃は免れていますが)、そしてゲリラ豪雨と災害続きですが、雷鳴はやはり大きな音だけに恐怖感を伴いますね。
大地が震動している感覚が、おそらく古代の人々も恐怖に陥れたのでしょう。
ですから、それを鎮める意味で、巫女(斎王や斎宮も含む)が活躍したのだと思います。
古代の巫女は、災厄を鎮め、神々の荒々しい力を和らげ、人々を安寧に導く、そんな存在だったのです。それは、まさに龍女だと私は考えています。
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