龍の都 京都

山河襟帯の地、京都に残る古代を感じる景観(古代景観)にスポットを当て、神社の秘密、龍(オロチ)への信仰、龍(オロチ)を鎮める龍女について、京都の神社プロガイドが書いていきます。

龍蛇信仰

水の聖地で語る 龍の都へ

京都には有名な神社から知る人ぞ知る神社まで多くの神社があります。知る人ぞ知る神社こそ、なかなかの名社なのです。 今日ご紹介するのは、私が拠点として活動させて頂いている京都市上京区の菅原院天満宮神社。菅原道真公が生まれ、幼少時に過ごされた菅原…

鎮めるヒメたち  龍の都へ

葵祭の斎王代(昔は斎王)も伊勢神宮の斎宮も、古代の巫女の象徴です。神々に仕える聖なる女性だからです。 聖なる女性には、水が似合います。水の細やかな霊力で、禊をするわけです。つまり、女性と水は深い繋がりがあることを表しています。 そもそも人は…

陰から陽が生まれる地 龍の都へ

鴨川デルタは、観光名所として有名です。鴨川大橋から北を観ると、絶景で、雄大さを感じます。右が高野川、左が賀茂川です。そして正面が糺ノ森。 こういったデルタ、つまり三角州は、全国にも数多くあり、意外とその付近に神社が建っていることが多いです。…

面白いガイドさんたち 龍の都へ

神社をガイドしていると、奇妙なガイドさんに時々出会います。例えば、風が吹くのは神さまが喜んでるからですよ〜って根拠は全くない意見を言うガイドさん。 神社は風が通る場所に建てられたのです。 古事記や日本書紀によると・・という壮大なファンタジー…

水の神と蛇の神がおられる場所へ 龍の都へ

一昨日の日曜日はツアーで、京都の大原&八瀬を1日ご案内しました。 大原の穴場の神社をご案内し、夏の暑さをしのげる名瀑、音無しの滝へ。京都市内は37度近くだったそうですが、さすが大原、川からの涼風で、若干涼しかったです。 涼しいという字は、さ…

なぜ神社はそこにあるのか? 龍の都へ

神社の立地を考える場合、その立地条件には興味深い一つの共通項があります。それは、自然の共通条件です。一番よく知られているのが、 背山臨水 山を背に、川(水の流れ)に臨むという場所です。それは、まさに山の神様と水の神様がおられる場所を表します…

女性の象徴へつながる土偶 龍の都へ

JOMON(縄文)の続きです。 JOMON(縄文)時代をテーマにした展覧会やテレビ番組に登場した土偶。豊穣への祈りと大地の象徴です。 こういった土偶は、見た目のとうり、人を表します。そして、人でも女性を表すのです。 古代から、女性は何かに見立てられた象…

JOMONへのタイムスリップ 龍の都へ

東京の国立博物館で、「縄文」をテーマにした特別展をやっています。 そして、それに関連してNHKの歴史秘話ヒストリアで縄文時代をテーマにした内容で放送がありました。 最近は、縄文ブームだそうで、特別展も大盛況だそうです。NHKの歴史秘話ヒストリアも…

かめまるも大喜び! 龍の都へ

鉄が採れるパワースポットの続きです。京都で鉄(砂鉄)が採れた場所、それは花背と亀岡です。今回のブログでは、亀岡にスポットを当てて書いていきます。 亀岡?意外と知られていない都市ですが、実はこの亀岡、京都よりずっと歴史が古いんです。ですから、…

鉄が採れるパワースポット 龍の都へ

このブログのタイトルである『龍の都 京都』。その龍(おろち)の痕跡を探るうえで、日本の古代氏族、出雲族(出雲の人々)の動きはとても大切だと思っています。 彼らの動きは、神社の立地にもとても影響を与えています。特に京都では、その影響が多いので…

出雲がつなげる神と人の縁 龍の都へ

人と人の縁というのは、不思議なものです。結ばれたり切れたりを繰り返し変化していきます。あるいは、ずーっと続く縁もあったり、全く縁がなかったり・・・様々です。 それは、まさに神のみぞ知るということで、縁結びのご利益が生まれ、縁結びの神社が人気…

雷神から龍神へ 賀茂の神  龍の都へ

京都の下鴨神社、上賀茂神社つまり賀茂社には、平安時代の初期に起こった薬子の変という乱が影響したといわれます。 薬子の変?くすこのへんと読みます。 ちょっと歴史のお話を・・・なるべく簡単に。 桓武天皇の後、平城上皇(兄)と嵯峨天皇(弟)の間で起…

五つの山に火の霊力 龍の都へ

京都では、8月16日の夜、五山送り火が行われます。「大」「妙法」「舟形」「左大」「鳥居形」の五つが、それぞれの山に灯されます。 「大文字」 (大文字山(如意ヶ嶽。20時00分点火)「松ヶ崎妙法」(西山と東山。20時05分点火)「舟形万灯籠」(船山。20…

出雲のチカラ 出雲の絶景 龍の都へ 

出雲という言葉には惹かれる人が多いと思います。それは、縁結びの出雲大社があるからという単純な理由の人もいるかもしれません。 出雲大社は、もちろん幕末まで出雲大社と呼ばれていたのではなく、杵築大社と呼ばれていたなんて知る人も少なくなっています…

埋もれた神々の痕跡  龍の都へ

京都は平安遷都後の輝かしい歴史が強烈なため、平安遷都以前のことがあまり語られないし、世間一般的にも興味がもたれないのが現状です。 つまり、隠されたというより、埋没した歴史が、平安遷都以前の歴史なのです。 それは、記紀神話の成立前後と似ていま…

山の日 山のヌシの日 龍の都へ

山のヌシの原型は大蛇(オロチ)です。その原型の大蛇(オロチ)が、やがて龍(ドラゴン)に取って代わられます。 トグロを巻いて山を囲んでいた足がない大蛇(オロチ)が、長いひげと足を持つ龍(ドラゴン)に駆逐されていくわけです。 つまり、龍は龍神、…

山はトグロを巻くオロチ 山の日 龍の都へ

8月11日は山の日です。山の日は、新しい祝日なので、まだ何となく違和感が私にはありますが、個人的には、神社の背後にある神奈備山(ご神体山)にとても興味があるので、山について書こうと思います。 現在は、山といえば登る存在、つまり登山ですが、古…

剣と矢が表す龍の影 龍の都へ

八岐大蛇(やまたのおろち)、日本の蛇神話のなかで、一番名前の知られた蛇、それがこのヤマタノオロチです。 このヤマタノオロチの尾から見つかったのが剣、いわゆる天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)で、 草薙剣(くさなぎのつ…

あまり出会いたくないんですけど  龍の都へ

私がツアーで下鴨神社を案内する時、そのツアーコースによく組み込んでいる場所が、妙音弁財天というお寺のような神社のような場所です。 弁財天というのは天部衆に属する仏さまですが、写真のように鳥居があります。でも鳥居の正面に本殿はありません。右に…

円錐形の山々 龍の都へ 

今日のブログは、少し復習です。「山河襟帯(さんがきんたい)」という言葉があるように、京都は三方を山に囲まれています。 一見、同じように見える山々ですが、京都は長年、都があったため、文学作品などに登場する山々が多いのも特徴です。 そして、低く…

山から感じれる龍(おろち)の繋がり 祇園祭 龍の都へ

京都は、「山河襟帯(さんがきんたい)の地」とされ、山に囲まれた地として知られています。つまり、山とは切っても切れない関係で、その山から生み出される水から、「山紫水明(さんしすいめい)の地」とも呼ばれています。 この「山河襟帯」というのを作っ…

健磐龍神 火の山の龍神来る  龍の都へ

八坂神社といえばスサノオノミコト(幕末までは牛頭天王)が祀られいるお社として知られています。 そのスサノオノミコトより注目していい神が、この八坂神社にはたくさんおられます。 八坂神社の本殿横にある十社。日本の代表的な神々が、整然とお祀りされ…

火の山と神の山 おろちが棲んだ山 龍の都へ

京都は、山紫水明の地と呼ばれています。山に囲まれ、その山から水が流れる地を表しています。 昔も今も、人々は山を眺め水べりで遊び、自然を満喫していたわけです。これは京都だけの原風景でなく、日本全体の原風景でした。 古代、水を生む山は、人々の信…

うろこ紋 龍の痕跡 水辺の神事 祇園祭 龍の都へ

祇園祭の主役は、実は山鉾ではありません。山鉾は、露払い。主役は、八坂神社の三基(中御座、東御座、西御座)のお神輿です。 このお神輿は、神幸祭そして還幸祭を通じて氏子区域を巡幸し、神輿渡御と呼ばれます。 この神輿渡御にも、龍(おろち)の痕跡が…

縄で組み、注連縄を切り、竹を滑る  祇園祭  龍の都へ

祇園祭の山鉾は、釘を使わず縄を使い、組み立てられます。 この縄にも、龍(おろち)の痕跡が感じられます。縄というのは、蛇を連想させます。 ですから、龍(おろち)の痕跡というより、蛇への信仰を感じられるとでもいいましょうか。 蛇が木に巻きついてい…

災害から始まった祭 祇園祭 龍の都へ

今年も災害が多発しています。今年もと書いたのは、そもそもずっと災害は古代から続いているからです。 人の命は、大自然の歴史から考えると、ほんの一瞬で、大自然の歴史の記憶は忘れ去られているのです。ですから、 人々は、神話や民話、地名などに大自然…

北を目指す大船団 祇園祭 龍の都へ

現在は前祭、後祭に分かれていますが、数年前は、分かれていませんでした。 個人的には、分かれていないほうが好きですが、静かな後祭も情緒かあっていいかなって思っています。 そんな祇園祭の山鉾を、空から見ると面白いことに気がつきます。 赤は前祭の山…

龍神安曇磯良さまが乗る船 祇園祭 龍の都へ

祇園祭の山鉾の中で、私が一番好きな山鉾は、前祭では船鉾、そして、後祭では大船鉾と鯉山です。 いずれも龍に関係し、人気の山鉾です。今回は、まずは前祭の船鉾について書こうと思います。 船鉾は、大船鉾が再建されるまでは、山鉾の中で唯一の船型の鉾で…

八坂 八尺 蛇の神 祇園祭 龍の都へ

祇園祭を執り行う八坂神社は、かつては祇園社、祇園感神院と呼ばれていました。 その八坂神社、八坂という名称にも龍(おろち)の痕跡があります。 この八坂という名称の語源には、諸説があります。八つの坂があるからという超単純説(笑)ヘブライ語説、神…

半端なーい神と剣の謎 祇園祭 龍の都へ

京都の祇園祭は八坂神社(祇園社)の祭礼です。その八坂神社にお祀りされているのが、 スサノヲノミコト(かつては牛頭天王が祀られていた) 記紀神話の英雄です。 スサは、スサビ(荒び・進び・遊び)であり、動詞に直すと、スサムとなります。 スサムとは…