火の山と神の山 おろちが棲んだ山 龍の都へ
京都は、山紫水明の地と呼ばれています。山に囲まれ、その山から水が流れる地を表しています。
昔も今も、人々は山を眺め水べりで遊び、自然を満喫していたわけです。これは京都だけの原風景でなく、日本全体の原風景でした。
古代、水を生む山は、人々の信仰の対象となったのですが、京都の場合、その始まりは特殊だと私は考えています。
写真は、賀茂川(鴨川の上流部)からの眺め。私が、京都で一番好きな風景です。
橋の左上、手前の黒っぽい低い山というか丘が、片岡山です。あの紫式部が愛でた丘として知られ、その山麓に上賀茂神社があります。
そして、その間にある円錐形の山が、このブログでも何回も紹介した
神山(こうやま)
円錐形の、まるで火山のような山です。円錐形は、とぐろを巻くおろち(大蛇)をイメージさせる形ですが、
この火山のようにっていうのが、実はとても重要かなと私は考えています。というのも、火山の存在が日本の神話と非常にリンクしているからです。
京都を含め関西圏は、農耕の弥生文化が栄えた場所です。しかし、縄文時代に起こった様々な天災、特に火山の大噴火の記憶は強烈で、そのことが神々の誕生につながったとされます。
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のイメージも、一説によるとこういう火山を表しているとされます。これについては、また後日ゆっくりと。
古代、カモ族は、こういった火山をイメージする山を京都に探し求めたのではないかと私は考えます。火山ではなく火山をイメージする山です。それが
神山(こうやま)
火山の山と大蛇(おろち)の摩訶不思議な関係、まだまだ話は続きます。お楽しみに。
龍の都へ 京都ツアー