山はトグロを巻くオロチ 山の日 龍の都へ
8月11日は山の日です。山の日は、新しい祝日なので、まだ何となく違和感が私にはありますが、個人的には、神社の背後にある神奈備山(ご神体山)にとても興味があるので、山について書こうと思います。
現在は、山といえば登る存在、つまり登山ですが、古代、日本では、山は仰ぎ見る存在、仰ぎ見て拝む(遥拝する)存在でした。
それはそうでしょう、何と言っても山は神々がおられる場所で、人が侵してはいけない聖域だったからです。
ですから、山の頂でインスタ映えするなんてもってのほか(笑)、山で飲食をするなんて言語道断(笑)だったのです。
そのようなことをすれば、オロチ(大蛇)に食われたり、山の神(女神)に祟られたり、天狗や鬼に襲われたり、冬ならば雪女によって凍死させられたりしたわけです。
でも、なぜか人は山へ登りたくなるもんです。有名な登山家が言った、そこに山があるからではなく、山に登りたくなるのには心的理由があると私は思います。
それは、山を眺めた時と同じ感情です。山を眺めると、私たちは何か懐かしさを感じます。その懐かしさの感情が、現在の山登りにつながっていると思います。
そして、その心的理由や感情が、山岳信仰を生み出していったのでした。そして、重要なことは、
山はトグロを巻くオロチ ということです。
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