龍蛇に彩られた隠れ国 龍の都へ
日本全国には、数多くの聖地があります。しかし、その大半は、人跡未踏の地や人がほとんど住んでいない場所、交通アクセスがとても悪い場所にあります。
しかし、京都の場合、比較的アクセスがいい場所に聖地は点在しています。このことは、とても大切でなのです。つまり、
多くの人々の営みが行われていたこと、多くの人々が行きやすかったこと、多くの人の祈りが捧げられたということ です。
そして、都があったことも、とても大切です。 都の近くにあったからこそ、その聖地の重要性は、輝いているといえます。
そんな京都の地で、やはり洛北は、これまた特別な地、龍蛇信仰に彩られた地なのです。
京都洛北が龍蛇信仰に彩られた地であることの証明は、次の三点が挙げられます。
一つ目は、地形的特徴です。それは、まるでヤマタノオロチの如く、山々から複数の川が流れ、最終的に一つの川になるという地形です。
二つ目は、出雲の人々の存在です。龍蛇神を祀る出雲の人々は、上高野、下鴨、出雲路などで暮らし、出雲と大和の中継地で活動しました。
彼らの活動の痕跡は、見逃せません。
三つめは、神社仏閣の集まりです。鞍馬寺、貴船神社、志明院、御陰神社、下鴨神社など多くの有名神社仏閣がそれにあたります。
京都全体から考えると、龍蛇信仰の濃さは際立っていると考えていいと思います。
洛北は歴史的に隠遁の地とも呼ばれます。人が隠れ住む、それに適した場所に、神々(龍蛇神)も隠れ鎮まっていたのでした。
まさに、そこは龍蛇に彩られた隠れ国なのです。
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