私だけの守り神

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。このブログは、2020年から書籍とリンクしてスタートさせる、youtube「神社探究Tube」の素材ブログです。このブログを発展させ、「神社探究Tube」では、さらに詳しくお伝えしていきます。2020年4月スタート予定。

水の神と蛇の神がおられる場所へ 龍の都へ

一昨日の日曜日はツアーで、京都の大原&八瀬を1日ご案内しました。

f:id:kaminavikyoto:20180827230751j:plain

大原の穴場の神社をご案内し、夏の暑さをしのげる名瀑、音無しの滝へ。京都市内は37度近くだったそうですが、さすが大原、川からの涼風で、若干涼しかったです。

f:id:kaminavikyoto:20180827234035j:plain

涼しいという字は、さんずい(水)に京都の京、水の都京都≒涼、なぜかそれを実感できる涼しさでした。そういえば、この字がついた参加者さんもおられました。

f:id:kaminavikyoto:20180827231417j:plain

大原三千院から徒歩10分、ちょっとした坂を上がると、涼しい滝の元へ着きます。

滝というのはいいですね。さんずいに竜ですから、上から水の霊力を浴びる、そんな感じです。

滝を瀧と書くと、さらにパワーアップするような感じです。

 

でも、こういう場所は、涼しく快適なだけではありません。突然、ヒヤッとして寒ーくなることもあります。それが、、この生き物との遭遇。

そう、神のお使いです(笑)、いやこの滝のヌシかもしれません。

f:id:kaminavikyoto:20180827232546j:plain

下のほうに待ち構えていたんですね。写真は、まさにそのヌシ。(ツアー主催者さん撮影)

鎌首を持ち上げて、とびかかる体勢。ちなみにそのすぐ横には参加者さんがお一人おられたのですが・・。すんでのところで、私が発見しました。

やはり、古代の人が畏怖していたのが実感できたツアーでした。そして、水の神がおられる滝のそばに、蛇(の神)がいる、古代の水神信仰と蛇神信仰のつながりも実感できました。

 

蛇は、やがて亀と結びつき、玄武となり、さらに竜、そして龍へとなっていったのでした。

f:id:kaminavikyoto:20180823215450j:plain

 

龍の都へ 京都ツアー  京都は、昔も今も龍の都!そしてそれはオロチ。

kaminavi-kyoto.jp

なぜ神社はそこにあるのか? 龍の都へ

神社の立地を考える場合、その立地条件には興味深い一つの共通項があります。それは、自然の共通条件です。一番よく知られているのが、

 

背山臨水

 

山を背に、川(水の流れ)に臨むという場所です。それは、まさに山の神様と水の神様がおられる場所を表します。

f:id:kaminavikyoto:20180812115214j:plain

そして、その立地している場所の名前も立地条件のポイントです。その場合、その土地の特徴に関連していることが多いです。例えば、

 

梅宮神社なら、災害で埋められた場所にあるお宮さんっていう感じでしょうか・・。もちろん災害が二度と起こらないようにです。

薬師如来を祀るお寺なら、医薬関連はもちろんですが、それよりも崩れやすい土地を鎮めている感じでしょうか・・。薬師は、やくしですが、くすしとも読め、くずし(崩し)です。

f:id:kaminavikyoto:20180625204913j:plain

意外と、災害の起こった場所の地名と、神社仏閣の立地には深い関係があるのです。

いわば、先人たちからのメッセージかもしれません。

f:id:kaminavikyoto:20180625205538j:plain

背山臨水や災害地名以外では、アクセスもポイントとなります。人跡未踏の地は、なんとなくイメージで、聖地っぽく、神々のおられる地という感じですが、多くの人々が祈りを捧げれる場所(アクセス)は重要です。

 

多くの人々が、簡単にお参りできるということも重要な立地条件です。

 

下の写真は、私の伏見稲荷ガイドツアー。伏見稲荷は、アクセス抜群(街道沿いで、現在ではJR駅前)の場所に建っています。

 

ツアーでは観光を超えた内容で、お話します。パワースポットの隠れたパワースポットのコアな場所もお教えします。

 

f:id:kaminavikyoto:20180827090659j:plain

 

龍の都へ 京都ツアー

kaminavi-kyoto.jp

 

 

 

 

女性の象徴へつながる土偶 龍の都へ

JOMON(縄文)の続きです。

 

JOMON(縄文)時代をテーマにした展覧会やテレビ番組に登場した土偶。豊穣への祈りと大地の象徴です。

f:id:kaminavikyoto:20180825210831j:plain

こういった土偶は、見た目のとうり、人を表します。そして、人でも女性を表すのです。

古代から、女性は何かに見立てられた象徴です。ちなみに男性はほとんど兵士(戦士)です。兵士(戦士)は、愛する人のために戦う象徴なのです。ですから、特徴は現れにくいと私は考えます。

f:id:kaminavikyoto:20180825115657j:plain

神話の世界の神も仏像として表される仏も、信仰の象徴であり、やはり人型(ひとがた)をしています。私は、神社ガイドですから、神々の象徴で少し説明してみましょう。

f:id:kaminavikyoto:20180825214125j:plain

例えば、女神、女性の神さまです。女神は、山の象徴であったり、川(水)の象徴であったり、海の象徴であったりします。そして、それらをすべて含めて、大地の象徴でもあるんです。

日本では、太陽の象徴も女神ですね。そう、天照大神です。(ちなみに、天照大神伊勢神宮の神として太陽の象徴になったのは奈良時代以降ですが)

 

f:id:kaminavikyoto:20180825221508j:plain

 女性は、女神であると同時に、古代、巫女でもあったことが重要です。そして、それは現在の私たちの象徴と呼ばれるものにつながります。

 

ちなみに私が提案している女性の象徴は、左の四つです。詳しくは、過去ブログをお読みください。(カテゴリーの五つの象徴)

f:id:kaminavikyoto:20180825222733j:plain

 

龍の都へ 京都ツアー

kaminavi-kyoto.jp

 

JOMONへのタイムスリップ 龍の都へ

東京の国立博物館で、「縄文」をテーマにした特別展をやっています。

f:id:kaminavikyoto:20180825115657j:plain

そして、それに関連してNHK歴史秘話ヒストリア縄文時代をテーマにした内容で放送がありました。

 

f:id:kaminavikyoto:20180825115733p:plain

最近は、縄文ブームだそうで、特別展も大盛況だそうです。NHK歴史秘話ヒストリアもなかなか面白い切り口から放送していました。ということで、その内容と感想を書こうと思います。

 

f:id:kaminavikyoto:20180825115804j:plain

テーマ的には、月と再生と蛇です。もちろん土偶縄文式土器や縄文の集落についての紹介もありました。実はそれらも、このテーマに関連しているのです。

 

日本は、太陽信仰が中心の国です。天照大神という太陽神、日の丸という国旗、ヒメとヒコを日女と日子と書くということ、ご来光を拝む風習・・など太陽信仰が色濃く表れています。

 

f:id:kaminavikyoto:20180825120132j:plain

しかし、世界的には月への信仰がメインで、国旗の数にも表されていますよね。灼熱の太陽より癒しの月への信仰。最近の灼熱の日々を経験すると、太陽より月というのが納得できます。

 

f:id:kaminavikyoto:20180825120210j:plain

番組では、そういう月を再生のシンボルとして捉え、崇拝していた縄文人の姿が、リアルに描かれていました。約1万年前の時代です。

 

そして、その再生のシンボルが月以外に、蛇であり、蛇は縄文の縄につながっていくという流れで番組は進行していきます。

 

面白かったのは、月の水(実は夜露)を縄文式土器に溜めて、その水を死者にかけて再生を願うというシーン。水の霊力しかも月にあると信じていた水の霊力を、古代の人々は、こういうカタチで信じていたというのが興味深かったです。

 

f:id:kaminavikyoto:20180825120322j:plain

縄文の人々は、もちろん京都にもいました。京都ではあまり目立たない磐座が、それを証明しています。

 

f:id:kaminavikyoto:20180825120400j:plain

龍の都へ 京都ツアー  古代へタイムスリップすると見えてくる!本物の京都が!

kaminavi-kyoto.jp

かめまるも大喜び! 龍の都へ

鉄が採れるパワースポットの続きです。京都で鉄(砂鉄)が採れた場所、それは花背と亀岡です。今回のブログでは、亀岡にスポットを当てて書いていきます。

 

亀岡?意外と知られていない都市ですが、実はこの亀岡、京都よりずっと歴史が古いんです。ですから、元出雲、元愛宕、元稲荷・・と元社が集まっているのです。

f:id:kaminavikyoto:20180823213326j:plain

しかも、世界的観光地である嵐山とは隣り合わせ(ひと山超えれば亀岡です)。電車だと約10分ほどです。そして、京都のプロサッカーチーム京都サンガFCのホームスタジアムである京都スタジアムが建設中で、さらに再来年のNHK大河ドラマ明智光秀ゆかりの地でもあります。

f:id:kaminavikyoto:20180823213848j:plain

ですから、上記のように大盛り上がり。明智かめまる(イメージキャラ)君も大喜び。

 

さて、この亀岡の地、かつては、山背(山城)地方よりもずっと先進地でした。特に、元出雲と呼ばれる出雲大神宮には、その痕跡が数多く残っています。

f:id:kaminavikyoto:20180823214301j:plain

巨大な磐座があり、綺麗な神奈備山である御影山がある。

f:id:kaminavikyoto:20180823214535j:plain

さらに、重要なのは鉄(砂鉄)が採れたということです。これがポイントとなります。もちろん、桂川大堰川保津川)の存在も大きいです。

f:id:kaminavikyoto:20180823091431j:plain

出雲の人々は、この亀岡の地で生活し、出雲族独特の文化と信仰を育んだのです。それが、やがて、平安京の誕生で、信仰の元地として輝いたのでした。

龍の都 京都の元地である亀岡、神社がなぜそこにあるのかというヒントを私たちに与えてくれる土地なのです。

 

f:id:kaminavikyoto:20180823215450j:plain

ちなみに、亀岡の亀、かめまるの亀、その亀が蛇と絡むと玄武が生まれます。やはり龍とのつながりを感じます。

 

龍の都へ 京都ツアー

kaminavi-kyoto.jp

 

 

 

 

 

 

 

鉄が採れるパワースポット 龍の都へ

このブログのタイトルである『龍の都 京都』。その龍(おろち)の痕跡を探るうえで、日本の古代氏族、出雲族(出雲の人々)の動きはとても大切だと思っています。

f:id:kaminavikyoto:20180815113907j:plain

彼らの動きは、神社の立地にもとても影響を与えています。特に京都では、その影響が多いのです。

京都では、出雲族(出雲の人々)の痕跡がはっきりしているのは、出雲路と亀岡です。出雲路は、賀茂川右岸に広がる地ですが、賀茂川に沿って、上賀茂や貴船・鞍馬そして雲ケ畑へと地域的にはつながります。

f:id:kaminavikyoto:20180811100454j:plain

この地域的つながりを、さらに北へとつなげていくと、花背という場所に行きつきます。

f:id:kaminavikyoto:20180823090247j:plain

 花背?はなせと読みます。全国的にはあまり知られていない場所ですが、京都の場合、林間学校やキャンプで行く場所として有名です。最近では、日本一の高さの三本杉がある場所としても有名ですね。

 

f:id:kaminavikyoto:20180823090638j:plain

あの縄文杉の約2倍の高さですから、凄いですね。

 

さて、話を京都の出雲に戻しましょう。出雲族(出雲の人々)が活動している場所は、島根の出雲地方と似た場所であったと思います。似た場所というのは、あいまいさが残りますが、

水が豊富な川があること

円錐形の山があること

という地形的な特徴があげられますが、さらに言うと

龍蛇神への信仰があること

鉄が採れること

f:id:kaminavikyoto:20180823091431j:plain

有名な出雲のたたら製鉄です。この出雲の鉄は、出雲族の動きにとても関係しています。そう、出雲の人々は、製鉄の民だったのです。

さて、では京都はどうでしょうかと考えてみました。京都で、鉄に関係する場所?そんな場所って聞いたことがないと思ったのですが、実は

 

花背と亀岡(元出雲と呼ばれる場所)で、砂鉄が採れるのです。(続く)

 

龍の都へ 京都ツアー

kaminavi-kyoto.jp

 

上賀茂の特別なカミナリ様 龍の都へ

京都の神社でどこが好きかと尋ねられたら、上賀茂神社は外せないと思います。その理由は、

f:id:kaminavikyoto:20180822001638j:plain

水の流れを体感できるということ。水の流れから水神さまを感じることが出来ます。

そして

f:id:kaminavikyoto:20180822001758j:plain

その川に架かる結界のような橋の存在。多くの橋がある上賀茂神社は、その渡る前と渡った後では、参拝する気持ちが変化していきます。そして、

f:id:kaminavikyoto:20180822003252j:plain

神聖な磐(磐座)の存在。古代の祭祀のカタチを彷彿させる岩(磐)の存在は、心が惹かれます。そして、

f:id:kaminavikyoto:20180822002223j:plain

遠くに見える神様が降臨されたとされる神山の存在。上賀茂神社には、この神山以外にも、丸山や小丸山が神奈備山としてあります。そして、

f:id:kaminavikyoto:20180822002613j:plain

その神奈備山にもカタチが関係する二つの立砂。この造形美は素晴らしいと私は思っています。そして、

f:id:kaminavikyoto:20180818183908j:plain

片岡山を背景に、緑の囲まれた美しい参道。この空間美が、上賀茂神社の一つの特徴だと思います。最後に、

f:id:kaminavikyoto:20180822002946j:plain

もちろん、桜門を含む本殿など建物群。朱塗りの色鮮やかな建物は、神々の建物を表現していると思います。そして、番外編。

f:id:kaminavikyoto:20180822003355j:plain

住吉の神々を祀る岩本社。川のほとりにあって、個人的にはとても好きな場所の素敵なお社です。

 

上賀茂神社は、古代賀茂氏出雲族の系統)のお社です。そして、雷神(龍神)を祀るお社でもあります。龍蛇信仰の中心地として、とても重要な神社なのです。

 

まさに上賀茂の特別なカミナリ様のお社です。

 

龍の都へ 京都ツアー  上賀茂神社も独自の視点からご案内します!

kaminavi-kyoto.jp