こわーいナーガのお話 龍の都へ
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
龍への信仰を龍神信仰といいますが、意外と知られていません。
特に西洋の邪悪なドラゴンのイメージと重なってしまったりして、龍≒悪という考えを持ってられる方もおられるかもしれません。まあ、西洋のドラゴンは姿が全く東洋の龍とは違いますが(笑)
龍神信仰のルーツは、インドのヒンズー教や仏教に登場する蛇神ナーガへの信仰とされます。
ナーガという名前が、ながーい蛇を連想させますね(笑)
そのナーガ、姿は頭に五匹の蛇を飾り、顔は人間で、身体は猛毒を持つインドコブラをイメージしたグロテスクな生き物です。
ちなみにオスはナーガ、メスはナーギーと呼ばれたそうで、群れて行動したとされます。
このグロテスクな生き物に信仰が生まれたのは、ナーガ(ナーギー)が、天気を司るからだそうです。
この天気を司るという点が大切です。まさに日本における龍神信仰と似ていますね。つまり
人間がナーガ(ナーギー)を怒らせると雨が降らず、その怒りが鎮まれば雨が降るというわけです。
しかし、よく考えると日本の龍神信仰とちょっと違うなあという感じもします。
そう、インドでが洪水より雨が降らない旱魃のほうが恐ろしく、雨が降らない≒ナーガ(ナーギー)の怒りであるという点が、少し日本と違う気がします。
日本の場合、龍が怒り暴れて洪水となり・・・・という感じですから・・。
でも天気を司るという点では、一致しています。
さて、この蛇神ナーガ(ナーギー)への信仰が、やがて中国で龍信仰を生み出します。続きは、また後日のお楽しみで。
龍を知って龍の都へ