中華龍現る! 龍の都へ
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
インドのヒンズー教や仏教に登場する蛇神ナーガへの信仰は、やがて中国で龍神信仰を生み出します。
龍神信仰は、想像上の生き物である龍に対する信仰で、ナーガへの信仰と同じく、天気に関わる信仰でした。
中国では、龍は水中や地中に棲み、その鳴き声により、雷や嵐、竜巻を呼び起こし、天空を自由自在に飛び回るとされました。
中国が起源の干支の動物の中に、唯一、龍(辰)がいるのも、その霊力を畏怖するからだと思います。
ちなみに、龍には竜という簡単な表記と龍という難しい表記がありますが、
竜は、亀が立つと書きますから大地に関わるカタチ
龍は、月に立つと書きますから天空に関わるカタチ
と私は考えています。もちろん、諸説ありです。
龍の字の成り立ちを見ると、なんとなく虫っぽいですし、まさにいろいろな動物(角は鹿、頭はラクダ、耳は牛、うなじは蛇、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎・・・)が組み合わされて誕生したんだなと思います。
中国の龍は、遣隋使や遣唐使などの日中交流によって、日本へと入ってきました。但し、龍のカタチがどのように日本で作られていったかは、これまた諸説ありです。
現在、日本で龍というと、どうしても中国の龍のカタチ(禅宗寺院の龍など)がイメージされますが、そのイメージだけでは、日本の龍は理解できないと私は思います。
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