私だけの守り神

こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。このブログは、2020年から書籍とリンクしてスタートさせる、youtube「神社探究Tube」の素材ブログです。このブログを発展させ、「神社探究Tube」では、さらに詳しくお伝えしていきます。2020年4月スタート予定。

茅の輪とは本当は何なのか? 龍の都へ

6月30日は、大祓いの日です。わかりやすく言うと、罪や穢れを祓う日ですが、

 

罪をはらうとは、包みこんでいるものをはらう、つまり素の自分(本性)を出す。

穢れをはらうとは、氣が枯れていることをはらう、つまり元気を取り戻す。

 

とも解釈できます。

 

1年が半分過ぎて、自分を覆っていたものを取り去り、そして気力を回復する、そんな感じでしょうか。

 

さて、大祓いの日というより、夏越の祓い(なごしのはらい)という言葉のほうが馴染みがあると思いますが、それより

 

茅の輪くぐり

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茅の輪神事とも呼ばれるこの神事は、茅で作った輪を、作法(左回り→右回り→左回り)に従って八の字状にくぐるもので、最近では、多くの神社で行われています。

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実は、この茅の輪めぐりは、7月(正確には15日)に来訪する水神を迎える準備のことで、水神を迎えるために穢れを祓い清める行事が1つのカタチになったものです。

 

7月15日は、新盆の中日であり、仏教の祖霊信仰に関係し、また神道の水神信仰がミクスされたと考えられます。

また、7月は風水害の季節であり、それを鎮める神事でもあったのではないでしょうか。

 

さて、水神と風水害といえば、やはり龍神との結びつきが思い浮かびます。

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私は、この茅の輪は龍(おろち)だと思います。つまり、蛇神の形代です。

 

蛇神は、水神であり、風水害に深く関係している神さまです。この蛇神の信仰は、現在の行事にも深い影響を与えているのです。

 

ちなみに、写真(下)は、上賀茂神社の茅の輪。茅の輪の先に、立砂と呼ばれる砂の山が見えます。それもまた、龍(おろち)なのです。

 

龍の都へ 京都ツアー

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