天狗が飛翔する百足と龍の地 鞍馬
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
現在は天狗の地として知られる鞍馬。鞍馬寺や由岐神社へ向かう道沿いには、天狗がいっぱいいます。まずは、有名な駅前の天狗。鞍馬一、鼻が長い。
そして、今はないが、説明版も。この説明版、なかなかよく書かれている・・でも老朽化して取り外されたのは残念です。
おみくじになったりもしています。天狗みくじ。
というように、鞍馬は天狗のイメージが強い場所です。まさに、鞍馬天狗です。
ところが、この天狗のイメージよりも、実は昔はムカデ(百足)のイメージが強かったといわれています。えっあの足がいっぱいあるムカデ?そうです。
ムカデ(百足)は、鞍馬寺の本尊でもある毘沙門天のお使いの霊虫です。グロテスクですが、仏さまのお使いなのです。
ちなみに、ムカデ(百足)は、鍛冶や金属のシンボルとして知られ、例えば有名な滋賀県の三上山や栃木県の男体山には、大ムカデ伝説が残っています。
俵藤太こと藤原秀郷が、琵琶湖の龍神に頼まれて、三上山の大ムカデを退治した話は特に有名です。
私としては、ここで、琵琶湖の龍神に頼まれたという点がとても興味深いですね。
ちなみに、鞍馬山にも龍神さまがおられます、しかも禁足地の龍神池に・・・。ちゃんと書いてあります。「これより中へ入らないで下さい」
天狗が飛翔する鞍馬の地は、昔は百足と龍の地だったのです。まだまだ話は続きます。
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