龍(おろち)がいる山を仰ぎ見る 龍の都へ
以前のブログにも書きましたが、龍を表すおろち(大蛇)は、山の尾根の霊力です。
尾根 お
~の ろ
霊力 ち
その、おろちが表す山は、日本においてはまさに背骨の如く走り、京都においては三方から囲む、そんな位置取りをしています。
山によって三方から囲まれた盆地こそが、京都であり、まさに龍(おろち)の都なのです。
山は霊力があるだけでなく、民話や神話の主人公の楽園でした。
山姥、山男、雪女、雪男、鬼、天狗・・・
誰もいないような山でも、こうしたキャラクターがひしめき合い、物語を紡いているのです。
さて、そういう山に対して、現在は登山がブームですが、古代では
麓から仰ぎ見るという点が現在と異なります。そう、山は禁足地。
私たち人が足を踏み入れてはいけない場所なのです。つまりご神域です。ですから、
ご来光を山の頂上から見るというのも、古代の人々にとっては考えられないことであり、そういうことをすると、祟りが起こり、天変地異が起こると考えていたのです。
まあ、古代と現代は違いますが、私としては下から仰ぎ見ることが正しいと思っています(登るのがしんどいのも個人的理由ですが(笑))
山麓から仰ぎ見ると、山に神々が住んでおられるということが、実感できます。そして、そう実感することが、とても大切だと私は思うのです。
龍の都へ 京都ツアー