海から来るモノ
こんにちは、神社探究家の浜田浩太郎です。
頻発する台風、大型化する台風、風速が上がる台風、本当に厄介ですね。
その台風、どこから来ますか?
海です。
海の彼方から、やって来る災禍、それが台風です。この海の彼方、海というのがポイントです。
古代の人々は、海の彼方から神(異界からの来訪者)が来るとイメージしていました。
それは、スクナヒコやエビスさんのように、良い神の場合もあれば、
海を支配するように命じられたスサノオノミコト(彼は海からは来てませんが)のような、暴れん坊の神もいて
まさに海は、摩訶不思議な場所なのです。そして、
龍宮城
浦島太郎が亀に乗って連れて行かれた
龍宮城
乙姫(豊玉姫)がいる場所でもあります。
龍宮城で乙姫と過ごした浦島太郎は、やがて
玉手箱を開け(魂を取られ)
おじいさんになってしまいますね。
つまり、浦島太郎に出てくる龍宮城も海の異界の城なのです。
ですから、
海からやって来る台風も同じです。大波をおこし、暴風をおこし、水(雨)を降らせる。
まさに異界から来る象徴なのです。
そして、
古代の人々は、それを龍と呼んで畏怖したのです。
台風は大きな龍だった!古代の人々のイメージですが。
海の中にある城が、龍宮城と呼ばれるのも意味があるのです。